彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



「ナチ、ごめん、泣かないで」


ナチは。


僕の手を、虫でも払うかのように叩き落とした。


「いらないっ」


真っ赤な目でそう叫ぶナチ。


「ごめんってば。もう、強引なことしないから、許して」


僕はナチの顔を覗きこんで言った。




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