ソーダ恋。


そこに居たのは

背が小さくて
目がくりっとしてて
縦に巻かれた髪がとても似合う、可愛いらしい女の子。


「…えと、俺?」

海が首を傾げる。


「う、うん。ちょっと、いいかな?」


「え?あ、うん。」


あたしはアイスの最後の一口を食べながら

海の背中を見送る。


…また、か。



「あ、南美!待ってろよ!」


帰ろうとした瞬間
突然海が振り返った。



…はぁ?

待ってろ?なんで?


聞く前に、角を曲がって見えなくなった、海の姿。


「…なんであたしが…って、あああー!」


何気なく握っていたアイスの棒に目を向けると

そこには

“アタリ” と書かれていた。


「あ…当たったー♪」


「よかったね。」


「え。あ…小春。」
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