ソーダ恋。



「今の子、紺野さんだよ。」


小春との付き合いは、小学校から。
あたしの1番の理解者であり、親友。


「…ふーん?可愛い子だね。」


あんな子まで、
海が好きなのか。


「ふーん、って気にならないの?」


「え?あたしがぁ?…何で?」


海の告白事情を
あたしが気にかける要素はない。


驚くにしたってもう、慣れた。



「紺野さんと付き合っちゃうかもよー?」


なんて、言ってくる小春。

「へー?」


あたしに、何を言って欲しいんだ?



「もー…!南美のそばに、居てくれなくなっちゃうかもなんだよっ?」


「…ふーん?」


だけどやっぱり、こんな返事しか返せない。


だって、あたしは海のなんでもないし。


彼女でもなければ
あたしが海を好きなわけでもない。


海がどんな子と付き合おうが、
紺野さんの恋人になろうが?


あたしの生活に支障はない。
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