ソーダ恋。


こんな思いを言葉にする術を、あたしは知らない。


あたし、海の事が…好き?

そんな風には、感じない。

だけど もしも 小春の言う事が

正しいんだとしたら…



「…わかんないよ。」

全然わかんない。


何が好き、で
何が、恋なの?


一人残された部屋の床に座り込んだまま


あたしは、あたしの答えを必死に探す。



けれど考えれば考えるほど
見つけようとすればするほど


どんどん

離れていってる気がして。


「ぅあー…もう。」


うなだれてベットに仰向けになると


白い天井に


金色の髪をした
屈託のない笑顔で笑う

海が浮かび上がった気がした。
< 27 / 64 >

この作品をシェア

pagetop