ソーダ恋。
◇3
「…なみ…南美っ…!!」
「…んんー?」
「起きなさいっ!!学校でしょ!」
……学校……?
何で?もう…夏やす…
「学習会遅れるわよ!!」
ああ……
学習会 か。
「も少し…」
なんてあたしのお願いも虚しく
勢いよく開いたカーテン。
眩しっ…!
この瞬間だけは
眩しすぎる光であたしを照らす太陽が嫌い。
吸血鬼を弱らせるパワーがあるのもわかるかも。
何てとんちんかんな事を考えながら
あたしはまだぱっちり開かない目で、時計を見る。
「…あー…起きなきゃ…」
重い体を起こして支度を始めた。