ソーダ恋。
◇4
「…みな…み?」
二人の間に割って入ったあたしを
海が驚いた顔で見下げる。
「何やってんのよ!」
あたしに、拳をつくるなとか言ったのは誰よ!
「河野さん…?」
「え?」
後ろから聞こえた声に振り向くと
ウルフヘアーの男が居て、
…あ。
近くで見ると、この人の頬にも殴られた跡がある。
…海が…殴ったの?
その傷を見て、驚いた。
赤く、腫れ上がったような傷。
海が……?
「……何しに来たんだよ。」
ぽつりと呟かれた言葉に、あたしは思わず振り向いた。