ソーダ恋。
だから…
何であたしがここにっ……
“学習会もう行かない。”
そんな言葉をお母さんが受け入れてくれるはずがなく
呆気なくあたしの意見は打ちのめされた。
「河野!」
「何っ?!聞いてるってば!!」
白髪混じりの暑苦しい中年教師にあたしは牙を向く。
そんなあたしの心境をただ一人知っている小春は
苦笑いを浮かべた。
面倒臭過ぎる授業や
クーラーのついていない教室や
容赦なく嫌がらせの様にあたしを照らす太陽や
反抗したあたしを見る皆の視線や
イライラする要素は山ほどあるんだけど。
その中で85%を占めるイライラの大元。
そう…
その大元とは
「ふふ…ふっ。」
笑いさえ出て来てしまうような
このイライラの大元は…
ご察しの通り
隣の席の男。
ありえないっつーの!!!
何?!欠席って!!
頭悪いくせに!!
基礎さえ出来ないくせに!!
何なの…あたしへの嫌がらせ?
あたしと顔合わせたくないって、表し?
あたしがここまで来るのに、どれだけ悩まされたと思ってんのよ!
そんなあたしが来たって言うのに
当事者が来ないって一体なに?!
はぁー…
やっぱり来なきゃよかった。
後悔させられた事に更に腹が立つ。