ソーダ恋。



だから…


何であたしがここにっ……



“学習会もう行かない。”
そんな言葉をお母さんが受け入れてくれるはずがなく

呆気なくあたしの意見は打ちのめされた。



「河野!」


「何っ?!聞いてるってば!!」


白髪混じりの暑苦しい中年教師にあたしは牙を向く。

そんなあたしの心境をただ一人知っている小春は
苦笑いを浮かべた。



面倒臭過ぎる授業や
クーラーのついていない教室や
容赦なく嫌がらせの様にあたしを照らす太陽や
反抗したあたしを見る皆の視線や


イライラする要素は山ほどあるんだけど。



その中で85%を占めるイライラの大元。



そう…



その大元とは



「ふふ…ふっ。」

笑いさえ出て来てしまうような

このイライラの大元は…



ご察しの通り

隣の席の男。



ありえないっつーの!!!
何?!欠席って!!


頭悪いくせに!!
基礎さえ出来ないくせに!!



何なの…あたしへの嫌がらせ?


あたしと顔合わせたくないって、表し?


あたしがここまで来るのに、どれだけ悩まされたと思ってんのよ!


そんなあたしが来たって言うのに

当事者が来ないって一体なに?!



はぁー…

やっぱり来なきゃよかった。


後悔させられた事に更に腹が立つ。
< 46 / 64 >

この作品をシェア

pagetop