ソーダ恋。
大体、何であたしがただの野良ネコにこんな悩まされなきゃいけないのよ。
ほっときゃいーじゃん。
わかってるって!
ほっとけばいい。
あたしがこんなに振り回される理由なんかない。
いつものあたしなら
どうでもいい。それで
片付けられるはず。
早くいつも通りに戻りたいのに
海が意味不明な行動ばっかりするからっ…!
冷静を保てないあたしにもイライラする。
だけどやっぱり、
その何百倍も海に腹が立つっ!!
「南美…顔、怖い。」
「え?」
「海くん、風邪かな?」
授業が終わって教科書を片付け始めたあたしの席に来て、チラリと隣を見る小春。
「知らないっ!サボりなんじゃんっ?」
「南…落ち着いてって。」
「だって…」
「落ち着かなきゃ教えらんないよ?」
……教える?
「え、何を?」
誰も居なくなった教室に
あたし達2人だけが残された。