ソーダ恋。
…全く…理解が出来ない。
ケンカの原因が
ウルフヘアーの男を殴った原因が
これだって言うの?
何で…
暫くの沈黙をつくった後
あたしは口を開いた。
「バカじゃないのっ?!」
何で…そんなことで
ケンカなんかしてんのよ。
そんなこと、どうだっていい
誰がどう思おうとあたしにはどうでもいいのに
「…そんなことでっ…」
「“そんなこと”じゃ、なかったんだよ。海くんにとっては。」
「そんなことだよっ!!」
あたしなんかの事に…
何でそんなくだらない事に…
あたしは海の
何でもないでしょ?
どうしてそんな事したの?
そんな事の為に
人を殴って、殴られて
どうしてそんな事すんのよっ…!
「ほんっとに…バカ!」
乱暴に教科書を鞄に詰めてあたしは立ち上がる。
「よっぽど南美が大事なんだね。」
なんてクスクスと笑う小春。