ソーダ恋。
「ふざけんなよ…お前。」
「かっ…?!」
海?!
肩を揺らしながら息切れをして
金色の髪は汗で濡れてて
大急ぎでここに来たような海が、居る。
な…何でここに…
「…何しに来た?楠木。」
同じウルフヘアーの男の口から出たとは思えない程、大違いの低い声。
「どうなるか、わかってんだろうなぁ?楠木。」
…笑ってる?
何…どうゆうこと?
「ばーか。」
そう言った海の声に顔を上げた瞬間、
海に、右手を握られている事に気が付いた。
「相手ならもう、して来てやったぜ?」
息切れをしながら、背中しか見せない海の
あたしの右手を握る力が強くなる。
「たかが20人だろ。ナメんじゃねーよ。」
「な゛っ…?!」
「わかったらもう、二度と南美に近づくな。」
…か、海?
黙り込んだウルフヘアーの男に
「次何かしたら覚えとけよ?」
海はそう言った。