ソーダ恋。


「海を、巻き込みたくなかったの。」


「え…?」


「あたしの問題なのに、迷惑かけたくなかったの。」

「南美…」


「それなのにっ!海は自ら関わって。
勝手にミサト先輩達とケンカしてるし。

20人相手って…どう考えても危ないでしょっ!」


「…あー…。」


それでも本当は
本当は

嬉しかったんだ。


「…もうしらないよ?…バカ。」


「…ごめ…」

だから。


「責任もって、最後まで関わってよね。」


「…へ?」


「一緒に、居てよね。」


最後まで、可愛くなれないあたしの精一杯。



“好き”だなんて
もう一生言ってやらないんだから。


満面の笑顔で深く頷いた海は、


「俺、一生南美を守るからっ!」

そう言ってまた、あたしを抱きしめた。


「バ…バカッ!////恥ずかしい!!」


慌てて体を離すと

ニッ、とあの顔で笑った海。


野良ネコだったはずの海に
あたしはいつから恋をしていたんだろう?


そんな事も、わからないけど


ただ…今は

ずっと、一緒に。





◆END◆
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