ソーダ恋。


「…てゆうか今の、お節介。」

「え?なんで?」


「慣れてるし、あーゆうの。」


「…ふーん。」


眩しい太陽が
あたしを照らす。


「なんであんた、金髪なの?」


「んー、地毛が嫌いだから。真っ黒なんだよね。」


「いいじゃん。真っ黒なんて。」


あたしからしたら、憧れなんだけど。


「じゃあ、何で赤髪なの?」


「…なんでって、生れつき。」


だけどこれだけ赤髪で
目つけられるし、怖がられても

やっぱり黒に染めようとしないのは


なんだかんだで、この赤髪が好きだから。



「生れつき!?嘘!?」


「…ほんと。」


驚くのも無理ないか。
純日本人のあたしが
何で赤髪なんだろうかって。


「うっわますます羨ましー!!」


…やっぱり、変だ。こいつ。



出会いは、入学式。


真っ金きんの髪をして
突然あたしの前に降って来たのは


初めて

あたしの髪を綺麗だと言った男。
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