ソーダ恋。

◇1




「南美ーー!!」


「……海。」


溶けかけているソーダアイスを食べながら、振り向くあたし。



「明日から夏休みだなっ!!」


……聞き飽きた。そのセリフ。


「…うん。」


暑い7月の熱を受けて
今にもあたしのアイスは崩壊寸前。


「夏休みだぜ!夏休み!!」

…だからなんなんだ。

一週間前から海はずっとこの調子。


毎日

あと7日ー!
あと6日ー!


ってカウントを聞かされてうざったいったらもう。



「…はいはい、よかったね。」


「遊ぼーぜ!夏っ!!」


人がこれだけ冷めて返事をしているのに

怯むどころか
ますますヒートアップしていく海のテンション。
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