草食系鈍感彼氏の射止め方


「でもこんなことになったのは僕にもちょっと責任があるようなもんですから」

そりゃちょっとは関わったけど…。

そこまで責任かぶらなくても。


なんだかこのまま断り続けても彼は納得するようには感じなかったので仕方なくアタシは彼に従うことにした。


佐々布さんはアタシをおぶって自転車のところまで連れて行き後ろの荷台に座らせた。

そしてアタシの濡れたローファーと靴下を前カゴに入れる。


「じゃ、行きますよ。
しっかり掴まっててくださいね」

…そんなこと言われても。

どこ捕まったらいいのよ?


とりあえずアタシはサドルの下の部分を掴んだ。

でも場所が低すぎてバランスが悪くて時々自転車から落ちそうになった。




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