草食系鈍感彼氏の射止め方
なんなの、これ。
アタシはそんな気分じゃないってば。
わかってんじゃないですか?
昨日一緒だったんだから。
ん…?
横に人の気配?
顔をあげると。
あ、美月…。
「なに、なに、なに?
デートのお誘い?
いやー新しい彼ともうそんな仲になってんの?」
笑いながら言う。
あーもう、
面倒くさい奴に見つかった。
人の気もしらないで。
「ちゃうから!
なんか知らんけど用事があるみたいで。
でもそんな気分ちゃうし面倒くさいし行きたくない!」