草食系鈍感彼氏の射止め方

その表情をみてピンときた。

なんだ?
この2人、
付き合ってんの…?


そしたら響は彼女がいたのにアタシに声をかけたってわけ…。

ホントにただの落語つながりってだけだったってこと?



アタシは

「…彼女と
付き合ってんの?」

とひきつった笑顔を悟られないように、
いつもと同じように平静を装って聞いた。


「あ…
付き合ってるとかやなくて好きだって言われて…」


「えー?
告られたん?いつ?」

アタシは目の前が真っ白になっていくような感じがした。
なのになんなの、アタシのこのカラ元気。


「昨日の試合の日…」

照れながらもちょっと嬉しそうに見えるのは気のせい?




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