草食系鈍感彼氏の射止め方
・賀茂大橋は通り道
翌日、
朝から学校に行く気分じゃなかったけれど。
家でグダグダしてると余計に落ち込みそうだったしえいやっと起きていつものように学校へ行くことにした。
アタシの気分が落ち込んでようとなかろうといつものように普通に時間はすぎていく。
それでも若干、
鋭い奴が1人。
美月だ。
「…ってワケでフラれたってか?」
美月は腕を組んで呆れながらアタシに言った。
「フラれたんちゃうもん。
アタシが響を彼女に譲っただけやもん」
アタシは口を膨らませて言った。
「ええように言うたらそうやけど。
でも結局はフラたっていうんと一緒やん」