草食系鈍感彼氏の射止め方
放課後。
アタシたちはどこに行こうか考えながら学校を出た。
「いっつもさぁ、
河原町のあの店に行ってるやん?
今度、ちゃうとこに行ってみるとか?」
「それ、ええかも」
アタシは笑顔で答える。
「でもあんま遠いんは面倒やしなぁ。
案外、この近所にええ店があったりするかもしれへんし…」
美月は自分の髪をなでながら楽しそうに言う。
「そうやなぁ、
適当にふらついてみる?」
アタシたちはそんな会話をしながら賀茂大橋のところまでやってきた。
あぁ、
そういえばここは…。
佐々布さんと約束した場所。