草食系鈍感彼氏の射止め方
結局あれから2日たったけれど電話はなかった。
「もう!誰が電話なんかしてやるか!
かかってきても誰が出るもんか!」
「どしたん?
今日はイライラやねぇ」
美月が声をかけてきた。
彼女は昨日から学校にやってきていた。
「ちょっと知恵熱がねぇ」
なんて言ってたけどもう大丈夫なのかな?
それに知恵熱って高校生にもなって出すもんなんだろうか?
でも美月がもし困ってることあるなら。
アタシでよかったら。
でも元気になったなら
ま、いっか。
「…それってさぁ、
アンタ佐々布さんのこと好きなんちゃうの?」
美月はわかりきったような口調で話した。