草食系鈍感彼氏の射止め方


夜。


ももとソファにもたれてテレビを観ながらも頭の中は別のことを考えていた。

両親は仕事でまだ帰ってきていない。

お姉ちゃんも帰ってきていない。

雫石さんとデートかな…。


そんなこと想像してもアタシのこころはあまり痛くはなかった。


それにしてもこっちから電話って…。


それに。
アタシが遼ちゃんのこと好きとか。

そんなの…。

アタシはソファに置いてた携帯を取ってじっと見つめた。


テレビはお笑い芸人が司会をしているトーク番組。

映像は目に写るけれど内容が頭に入ってこなくて全然面白くなかった。






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