草食系鈍感彼氏の射止め方

「わー!すごい!
いい香りがする!」

思わずアタシが言うと


「でしょう?」

そう言って遼ちゃんは満足そうに笑った。

「はい、うめちゃん、どうぞ」

彼はアタシに紅茶を入れたカップを渡した。


なんだかうめちゃんって呼ばれるのも慣れたのかなんなのか…
違和感はなかった。


でも。
やっぱりアタシ自分の名前は嫌い。


「アタシ、自分の名前嫌い」


「どうしたんですか?
突然…」


< 248 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop