草食系鈍感彼氏の射止め方
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「…どうしたんですか?
機嫌悪いですね?」
何もわかってない遼ちゃんはアタシに不思議そうに聞く。
「オイシイですよ?」
呑気にフォークで白身魚を突いて食べている。
せっかく新しい下着買ったのに。
今夜、
何か起こるかもって思ってたのに。
確かに!
起こったのは起こったけど!
もうなんかテンション下がりまくりの調子狂いすぎ…。
気持ちも萎えてしまった…。
アタシは無言でブスっとフォークで魚を突き刺して口に運ぶ。
でも白身魚のソテーはとても美味しくて。
「あ…オイシイ…」
「でしょ?
このあとはいつものクリームブリュレをバースディケーキ風に可愛く飾り付けしたものも
ありますから」
遼ちゃんは満足そうに笑った。