草食系鈍感彼氏の射止め方
遼ちゃんはアロエの葉と包帯を持ってきた。
そして赤みが引きかけているところにアロエを塗って包帯を巻いてくれた。
「もっと気をつけてあげていれば…」
申し訳なさそうな声。
「ホンマ、大丈夫やから、うん」
アタシはそんなことよりも彼が丁寧に包帯を巻いてくれている指を見つめすごくドキドキしていた。
彼の手がやさしくアタシの指に触れている。
「大丈夫ですか?」
「…うん、
大丈夫やから」
何回もその会話を繰り返す。
「あと僕がやりますからうめちゃんは座って待っててください。
すぐできますから」
「…うん」