草食系鈍感彼氏の射止め方
「本当に好きなんですね」
そう言って彼は笑った。
そして思い出したように言った。
「あ、そうや、
今度ウチの大学の学部でちょっとしたイベントがあるんですよ。
法律相談的な…」
「なに?それ」
「僕たち法律を勉強してる学生で一般の人たちの法律相談を行うんです。
僕たちで内容を検討して顧問の弁護士の先生にチェックしてもらってまた僕たちが回答するって感じなんですけどね」
よくわからないけど。
なんか難しそう…。
「いろんな人たちが来るしお菓子とお茶も出ますからうめちゃんもきてみませんか?
お菓子は…クリームブリュレではないけど。
でももちろん僕が作ったものです」
ふーん…。
難しいことはよくわからないけどな。
行ってもいいのかな。