草食系鈍感彼氏の射止め方

「今、交代で休憩取ってるところで…。
あ、お菓子あるから取ってきてあげますね。
あっちで一緒に食べましょう。
待っててください」


そう言って彼は教室棟の中へ駆けて行った。

あー…びっくりした。

本当にいつもと違う人みたい。


いつもはもっとへらへらしてて頼りないのか頼りになるのかわかんなくて
それからもっとアタシに近いところにいて。

でも今日の彼は…。


考えてみれば彼と一緒にいるようになってまだそんなに月日はたっていない。

だから知らないことがあっても当たり前なのに。




< 273 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop