草食系鈍感彼氏の射止め方
「言ってへんかったっけ?
確か法律の勉強してるって言うてた」
「ちょっと待ってよ、
その大学の法学…って?」
そりゃ彼の大学はいいところだってなんとなくわかってたし
法律の勉強も確かにすごいと思うけどちょっと驚きすぎじゃないの?
「それがなに?」
「え?知らんの?
超一流のめっちゃ偏差値高い大学やで。
しかも法学部ってその大学の中でもトップなんやから」
アタシは美月にそう言われてもピンとこなかった。
私立の女子校に在学しているアタシはこのまま付属の大学へ進学するつもり。
だから進路についてはのんびりと構えている。
おかげでどこの大学がどうとかそういうのは皆目見当もつかない。