草食系鈍感彼氏の射止め方

彼女はテラスにいた。

眼鏡をかけていたが間違いない。

そして1人でノートと分厚い本を広げながら何かを調べているようだった。



…前に図書館で見た遼ちゃんとかぶる。



アタシは彼女の席の近くまで行き声をかけた。

「あの、
このあいだは…」


「あれ…?
こんにちは」

彼女はアタシをおぼえていたようでメガネをはずしながら顔をあげ笑顔で応えた。

その笑顔を見た途端になんかびびってしまって…。
うん!でもしっかりしなければ!


「あのときは…どーも」

彼女はそう言いながらアタシを同じテーブルの席に着くように促した。



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