草食系鈍感彼氏の射止め方
どうしよう。
ちゃんと話をしないと何しにきたのかわからない。
ずっと黙ったままでいると
「もう0時になりますね…。
眠たいんじゃないですか?」
と彼は声をかけてきた。
アタシはその言葉を無視してその場で横になった。
もう、なにやってんだ?
アタシ。
これじゃ…。
そして寝たフリをしたアタシに彼はふっと笑って
「今、毛布持ってきますから」
そう言って立ち上がった。
その言葉にアタシは少し起き上がり思わず自分の目の前にあった遼ちゃんの足首を掴んでそのまま引っ張った。
ドシンッ!
「うわっ!」
遼ちゃんが声をあげて倒れる。