草食系鈍感彼氏の射止め方
頭ん中はぼうっとしててもカラダは帰路をちゃんと覚えているようだ。
気づけば四条烏丸まで帰ってきていた。
時計を見ると9時半。
「もう、
起きたころかな…」
アタシは地下鉄に乗ろうと階段を降りた。
百貨店のショウウインドウはもう春の装いでキレイなマネキンが明るい春の服を着てアタシを見ていた。
季節はもう春になるのに。
アタシは冬のまんま。
そのままショウウインドウの横を通り抜け地下鉄の改札へと向かう。