首筋にナイフ


「紹介したい人がいるんだ! 行こ!」


オレの手を引っ張って教室を出るイチカ。


目は爛々と輝いている。


一体誰に会わせるつもりなのだろうか……。


「おーい! ヨシノ! ソイ先輩!」


「あ、やっと来たよ。おせーぞイチカ! オレ時間持たせんのめちゃめちゃ大変だったんだぞ!」


イチカが手を振っている先には一組の男女。


一人は小早川芳乃……もう一人は、ソイ先輩?


「え、もしかして吉川初依(キッカワソイ)!?」


オレは急いで男の方に近づき、マジマジと見た。





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