首筋にナイフ


「やっぱり! バスケ部のプリンス吉川初依先輩ですよね!?」


「お、よく知ってんな」


オレよりずっと背の高いその人は以外だなという顔で言った。


吉川初依。


三年。


バスケ部。


この学校で知らない人はいないと思う。


多分。


オレでさえ知ってるくらい有名だ。


運動部が盛んで全国大会あたりまえなこの学校でスポーツで目立つのは難しい。


吉川先輩は、スポーツだけじゃなくて、勉強も出きる。


勿論背もめちゃめちゃ高い。


スタイルもいい。


そして何よりカッコいい。


男のオレが惚れてしまいそうになるくらいだ。





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