首筋にナイフ


「ハルヒコくん?」


「み、見つけた!」


オレも、やればできるんだな。


イチカさんは、もうジャージに着替えてはいたけど、まだ髪が乾いていなく、タオルを肩にかけていた。


「ハルヒコくん、来てくれたんだね! よかった。来れないかと思ってたから……」


「なんで? オレは、行くって言ったら行くよ?」


とオレが言うと、イチカさんはふわりと微笑んだ。


「ありがとう」


「え、えっと……どういたしまして?」


というか、本題に入ってなかった。


すぐに入らなければ……。





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