首筋にナイフ
「そんな……」
いきなり入って来たたくさんの出来事に、頭がついていかない。
「それから、ヨシノはイチカに近付く男を徹底的に排除して来た。それにイチカも反対することは出来なかった。あの時のことは、自分のせいだと思っていたから。それで、現在に至る」
「そんな中、オレが告白してしまった……と」
「そういうわけだ。ヨシノも、お前のことそれなりに気を許していたみたいだし、イチカも、きっとお前のこと、嫌いじゃないはずだ。だから、もしかしたらって思ってたんだが。イチカの方が、まだ自分が許せねえらしいな。涙を流して断るとは思ってなかったぜ」
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