君思う
君は誰!?

「あぁ~眠い!!」

あたしは藤井理歩。高校1年生です!
彼氏いない暦16年いい出会いを求めて日々努力中です・・・


「ウチもちょ~眠い!!」

この子は佐山春香。小学生のときから一緒で何でも話せる・・・
いわゆる親友ってやつ

春香は小3のときに大阪から転校してきたから関西弁。
話してみると以外におもしろくてすぐに意気投合した。

「学校ってなんのためにこんな朝早くからあるん?」

「だよね~」

「それより!なんかいい出会いでもないかな・・・」

「ないやろウチの学校いい人いないみたいやから」

「だよね・・・」

キーンコーンカーンコーン

HR始まりのチャイムが鳴った。
朝の日差しは眩しい。
あたしがカーテンに手をかけたとき窓の向こうに1人の男子がみえた
眠そうに下をうつむいている。
その横顔がなんともかっこいい・・・
1年8組かぁ~
校舎が違うだけでこんなにも知り合わないなんて・・・

君は誰?

名前は何?

どんな性格?

君のことが知りたくなった・・・

「理歩?なにボーっとしてるん?」

「えっいやなんでもないよ」

「そう?ならいいんよ」

あたしは決めた
行ってみよう君のとこに

    ・

    ・

    ・
   放課後

「理歩!!はよ帰ろう」

「ゴメン、今日は帰れないんだ・・・」

「そうなん?わかったじゃあメールする」

春香との会話が終わるとあたしは急いで向こう側の校舎へ走った。
急がないと会えない気がしたから・・・


あたしはゆっくり1年8組の教室をのぞいた
そこには机にうつぶせになって寝ている君がいた。

何分たっただろう・・・
つい君にみとれてしまったんだ

しばらくすると君がゆっくりと起き上がった・・・

ドキッとあたしの心臓がなる。

すると君はゆっくりとあたしをみて微笑んだ・・
そして君はカバンを持って教室を出た。

「あの!」

あたしはとっさに声をかけた

「えっ何?」

「いや・・あの名前教えてください」



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