―偽愛―
『田代広海』
アタシの寝ているベッドには そんな名前が書かれてあった
やっぱり…アタシの名前は ひろみなんだ…
みんなして あたふたしている様子を アタシは人事みたいに傍観していた
そんなアタシに みんなは不思議そうな顔をする
“ひろみ…大丈夫…?”
“アタシは大丈夫ですが…アタシ…親と話しがしたいんですけど…電話どこですか?”
“えっ!?”
みんなして アタシをとても不思議そうな顔をして見る
…アタシ 何か変な事 言ったかな?