―偽愛―



その晩 広海は俺の部屋に泊まって帰った



俺の腕中で 静かに寝息を立てて眠る姿は まるで子どものよう…





《……竜太……》








俺は 広海を白雪姫にしてやる事が出来るやろか…?








広海の寝顔を見ながら


キミと一緒に買った風鈴の音を聞きながら

俺は眠りについた





…もう窓を開けて寝ると 寒いな…



もうすぐ 夏が終る









《……竜太……》







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