―偽愛―




“あっつ…”



風鈴に反射された 太陽の光が



アタシを痛いぐらい


突き刺す



滲んでくる汗を



タオルで拭きながら


アタシ以外誰もいない部屋



Tシャツを脱ぎ捨て


パンツ一枚になって


携帯で時間を確認



“もう11時かぁ…起きよっか”



布団から起き上がる



目の前に広がる



白い砂浜と青い海



そして



アタシを見つめる視線



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