―偽愛―
“土日って…明後日だな 明後日、俺の家族も来るから…みんなで来ようなっ”
さっきも、言ってたけど…家族?
“家族って?!奥さんいるの?”
“おお。ガキもおるで…”
“そうなんだ…ビックリ”
それから 店の帰り道
海翔の家族の話しや 優人の話しをいろいろした
海翔は 31才
アタシよりも5才年上だった
アタシは 同じ年ぐらいだと思ってた
それに 一才になる男の子がいて 奥さんとはお見合い結婚だと いう事も教えてくれた
帰りの道は たくさん話しをしていたせいか、家に着くのが早い気がした
海翔は 部屋に戻ると早々 アタシと同じ、花火模様の風鈴を飾った
家に帰ると 太陽は真上にいて
暑くて 暑くて
溶けてしまいそうだった