―偽愛―
それから 立て続けに3本吸った
立て続けに3本も吸うと 美味しさなんかどこかにいってしまい
ただ 頭がフラッとしてしまう
ガラガラ
“オタク。吸い過ぎ…”
“だから、オタクは止めてって言ったじゃろ?”
海翔も アタシと同じように窓枠に座る
“ほれ、それ出し”
アタシの吸いかけの煙草を出せと 手招きする
少し気分が悪くなりつつある アタシは素直に渡す
海翔は アタシの吸いかけの煙草を吸う
“アタシの吸いかけなんて、吸わなくても…”
アタシは慌てて 煙草の箱を渡す
“俺、これぐらいがちょうどイイけん…”
そう言って 静かに煙草を吸い
濡れた髪を タオルで拭く