―偽愛―
それから30分後
海翔が戻って来たのが 分かった
“アイツ…ぬけぬけと帰って来やがった”
優人の口から聞く 初めての汚い言葉
一触即発な感じの優人
“手は出さないでよ!優人がアタシにあんな事するから、助けてくれたんだよ”
“…だから、気に食わないんだよ”
“お願いだから…止めてよ!もし、もし手を出したらアタシ 別れるからね。それに鈴花って女の所に行って、騒ぐからね”
その一言で 少し高ぶる気持ちを抑える優人
…やっぱり 好きな人なんだ…
それから優人は部屋で 起きているのか寝ているのか分からないけど ずっと横になっていた