―偽愛―



“広海…”


身体を揺さぶられて 目を覚ますアタシ



“…ん?何…?”


アタシは まだ覚めない目を擦りながら、起こしに来たオカンに聞く


“アンタ…もう夜やで。商店の祭り行くんと違うん?”


“…ああ。忘れとった…”


“はよ起き。オカンが浴衣着せちゃるけん”



アタシは オカンに半分強引に起こされ 気ののらない祭りに行く準備をした




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