―偽愛―



そんな意味のないチューだと思っていた



言葉を交わす事は ほとんどなかった



ただ



何度も何度もkissをした



kissをする事で分かり合える気がした





アタシ達は 一晩中kissをした



唇を触れるだけの軽いチュー


お互いの唾液を交換するみたいなディープなkiss



何度も何度も

たくさん たくさん



唇や口の周りが荒れちゃうぐらい たくさんのkiss













夜が明けて 浜辺をみたら


アタシ達の足跡と 煙草の吸い殻だけが、たくさん残っていて


アタシ達は笑いながら それを拾い集めた









アタシは忘れない


あなたと過ごした


この月夜の事


決して


決して忘れない



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