―偽愛―



アタシの隣りで 煙草に火を点ける海翔の横顔は はっきり言って 猿だ


プッ


あんなにkissをいっぱいしたのに こんなに、まじまじと顔を見ると 猿なんて


なんだか 面白い



“なんだか、初めて火を知った原始人みたいじゃ”


“なんじゃ…それ?どういう意味?”


“ううん。アタシの独り言…気にしない♪気にしない♪”



軒下でアタシ達は 隠れてkissをした


人目を盗んで


誰にも バレないように


そのスリルが最高にたまんなく 気持ち良かった





ちらほらと セミ達が鳴いている



今日も暑い1日に なりそう


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