(短編)高校野球、マウンドの上の君。
結局、信号につかまったりして
着いたのは7時30分頃だった。
そして、今に至る。
学校が開いてて良かった♪
でも夜の学校、怖い…
電気をつけて、走って教室に取りに行く。
教室が2階で良かった。
4階とかだったら耐えられない…
教室に着いて
早速机をあさる。
…あったぁ♪
よかった♪
さぁ、帰ろう。
なるべく前だけを見て
急ぎ足で歩く。
はぁ、怖かった。
何もなく無事に校舎を出て
自転車を止めた所に行こうとしたら…
ズバン!…ズバン!
…ん??
なんか音がする…
グラウンドから?!
一体何?
恐怖感よりも好奇心が勝った私は、
恐る恐るグラウンドに足を運ぶ。
…グラウンドに行くと
一カ所だけ
電気が着いている。
その下には…
誰かいる…
よく見ると、とても汚れた格好で
1人ネットに向かって何かを投げている
同じクラスの奴がいた。
まるで前に誰かがいるように
凛とした表情でネットを睨みつけ、
腕をしならせて投げる。
その姿は、とても眩しく、目が離せない。
話したことは、ほぼない、どこの学校にもいそうな野球部の男子なのに。
てかこんな時間まで練習してんの?!