水瓶の中ー【短編集】
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彼等はさっさと丘の向こうへ行ってしまった。
RにもAが自分のためを思って言ったのだろうとわかっていたが、彼等が見えなくなってもしばらくは、その場を離れられなかった。


(何が起こっているのか知らなければならない。)
Rはやっとそう思い、Aの妹がいるはずの館へと入っていった。


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