水瓶の中ー【短編集】
詩におもふ事
幼い頃は詩というものがよくわからなかった。
何が言いたいの?
きっと自分が小さいから理解できないのだろうと思った。
だけど、大学に入ってもそれはあまり変わらなかった。
つまらない
わからない
詩の課題が出ると、溜め息が出た。
うろたえた。
詩って何?どう書くんだ?何が詩?定義は?
何だかわからないように書くのが詩だと思うこともあった。
課題で書いた詩は、いつもあまりいい評価はされなかった。
私には向いてない分野なのだとあきらめて、それでも自分自身 興味もなかったから気にもとめていなかった。