水瓶の中ー【短編集】


「お前さまから見れば、私もまだまだ若ぞうといったところかの…」


やがてバスが来て、青年は、ゆっくりと立ち上がり乗りこんだ。


青年の体は老いていたが、心は再び若々しく、バスと共に走り始めていた。



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