心の国のアリス
まぁ、そうかもしれないが薄い塀の上に太った体で座ってるほうがリスクが大きいと思う。
しかし、それを男に伝えると、万にひとつとして落ちることなどない!と一喝されてしまった。
「では、今度はおれのほうから質問だ。お前さん、城がどこにあるかと言ったかな。」
「あ、はい。お城を探してるんです。」
「違う!」
勝ち誇った表情で男は続けた。
「お前さんはそんなことを言ってはいない。」
「はい?」
意味がわからなかった。
「だから、お前さんは城がどこにあるかとなぞ言っていない!」
本人はとんちとして出してるのか本気で出しているのか微妙なところだ。
「ところで、お前さん。名前はなんと言ったかな。」
ニヤニヤした表情で男が話す。
「私、名前まだ言ってません。」
「だから、なんと言うのか聞いてるのではないか!人に名を尋ねるときは自分から名乗るのが礼儀であろう!」
さっきのとの質問形式の違いがわからない。
と言うか、いつの間にか私が名前を尋ねたことになってるらしい。
正直、この男の名前など知りたくなかったが、私は自分の名前を名乗った。
しかし、それを男に伝えると、万にひとつとして落ちることなどない!と一喝されてしまった。
「では、今度はおれのほうから質問だ。お前さん、城がどこにあるかと言ったかな。」
「あ、はい。お城を探してるんです。」
「違う!」
勝ち誇った表情で男は続けた。
「お前さんはそんなことを言ってはいない。」
「はい?」
意味がわからなかった。
「だから、お前さんは城がどこにあるかとなぞ言っていない!」
本人はとんちとして出してるのか本気で出しているのか微妙なところだ。
「ところで、お前さん。名前はなんと言ったかな。」
ニヤニヤした表情で男が話す。
「私、名前まだ言ってません。」
「だから、なんと言うのか聞いてるのではないか!人に名を尋ねるときは自分から名乗るのが礼儀であろう!」
さっきのとの質問形式の違いがわからない。
と言うか、いつの間にか私が名前を尋ねたことになってるらしい。
正直、この男の名前など知りたくなかったが、私は自分の名前を名乗った。