心の国のアリス
二つの城と平原と
壁づたいに歩いていると、ついに中に入るための門を見つけた。
そっと奥を覗くと、遠くの方に城が見える。
やっぱりここだ!そうわかると嬉しくなり、意気揚々と中に入った。その時だった。
「待ちなさい!」
ビクッとして両側を見ると、門番だろう。剣を持った二人組が詰め寄って来た。
その胸元を見ると、なんと白いマーク。
しまった!ここは白の城だったのか。
「何用ですか?」
そう声をかけられもう一方の門番のほうへ振り向く。しかし、その胸元には赤いマークがあった。
「あの…ここは…。」
そう言いかけたところで、一人の女性が近寄ってきた。口元は不敵な笑み、そう、ちさだった。
「この子は私たちのお客人よ。」
そう言って私を招き入れるちさ。
門番も、その言葉に納得したのか、再び警備体制に戻ったようだ。
白の門番も襲ってくる気配はないし、なんだったのだろうか。
ともあれ、これでうみの待つお城へ行ける、そう思ったのだが、ちさはお城とは別方向へと歩き始めた。
「え?お城に行くんじゃないの?お城はあっちに…。」
そうお城を指差して訴えると、ちさはこう続けた。
「あれは白の城よ。入ってくる門を間違えたのね。赤の城はここをずっと先に行ったところよ。」
そっと奥を覗くと、遠くの方に城が見える。
やっぱりここだ!そうわかると嬉しくなり、意気揚々と中に入った。その時だった。
「待ちなさい!」
ビクッとして両側を見ると、門番だろう。剣を持った二人組が詰め寄って来た。
その胸元を見ると、なんと白いマーク。
しまった!ここは白の城だったのか。
「何用ですか?」
そう声をかけられもう一方の門番のほうへ振り向く。しかし、その胸元には赤いマークがあった。
「あの…ここは…。」
そう言いかけたところで、一人の女性が近寄ってきた。口元は不敵な笑み、そう、ちさだった。
「この子は私たちのお客人よ。」
そう言って私を招き入れるちさ。
門番も、その言葉に納得したのか、再び警備体制に戻ったようだ。
白の門番も襲ってくる気配はないし、なんだったのだろうか。
ともあれ、これでうみの待つお城へ行ける、そう思ったのだが、ちさはお城とは別方向へと歩き始めた。
「え?お城に行くんじゃないの?お城はあっちに…。」
そうお城を指差して訴えると、ちさはこう続けた。
「あれは白の城よ。入ってくる門を間違えたのね。赤の城はここをずっと先に行ったところよ。」