心の国のアリス
「どうかしたのかい?」
どこからか声が聞こえた。あたりを見回すものの、人の気配はない。ただでさえ小さな部屋だ。隠れる場所もない。
すると、ふたたび声がかかる。
「こっちだよ。」
どうやらドアの方から声が聞こえるようだ。
「そっちに誰かいるの?」
そう尋ねると、ちょっと悩んだかのように間をあけて、その声の主は答えた。
「こっちの方には君がいる。あっちの方にはみんながいる。」
…そういう意味で聞いたのではないのだが…。まぁ、ドアの方から声が聞こえてくるのだから、誰かがいるのだろう。それに、ドアの向こう側に部屋が続いてることは間違いないようだ。やはりうみはこの先にいるのだろう。
本来ならばわけのわからない場所に迷い込むことは避けた方が良いのかもしれない。しかし、とにかく人恋しくなっていたので、このドアを抜けて向こう側に行くことしか頭になかった。
「あの…そっち側に行きたいんですけど…私にはドアが小さくて通れないの。他に通れるところがあるの?」
「そっち側?あぁ、君とは反対側に行きたいのか。あっち側に行きたいなら、ここを通るしかないよ。ここを通りたいのなら、テーブルの上の物を飲めばいい。」
どこからか声が聞こえた。あたりを見回すものの、人の気配はない。ただでさえ小さな部屋だ。隠れる場所もない。
すると、ふたたび声がかかる。
「こっちだよ。」
どうやらドアの方から声が聞こえるようだ。
「そっちに誰かいるの?」
そう尋ねると、ちょっと悩んだかのように間をあけて、その声の主は答えた。
「こっちの方には君がいる。あっちの方にはみんながいる。」
…そういう意味で聞いたのではないのだが…。まぁ、ドアの方から声が聞こえてくるのだから、誰かがいるのだろう。それに、ドアの向こう側に部屋が続いてることは間違いないようだ。やはりうみはこの先にいるのだろう。
本来ならばわけのわからない場所に迷い込むことは避けた方が良いのかもしれない。しかし、とにかく人恋しくなっていたので、このドアを抜けて向こう側に行くことしか頭になかった。
「あの…そっち側に行きたいんですけど…私にはドアが小さくて通れないの。他に通れるところがあるの?」
「そっち側?あぁ、君とは反対側に行きたいのか。あっち側に行きたいなら、ここを通るしかないよ。ここを通りたいのなら、テーブルの上の物を飲めばいい。」